オリパラでも話題になった、コンドームの歴史を紐解いてみよう。
コンドームには皆さん、お世話になってますよね。
セックスライフには欠かせないコンドーム。
そう言えば東京オリンピック・パラリンピックでも14万個のコンドームが配布されて話題になりました。
人と人との距離を考えて行動しなければいけない今なのに、コンドームを配布、しかも無料配布するなんて、選手村では濃厚接触イイのかよって思った人も多いはず。
そこで今回はいつもとはちょっと趣向を変えて、真面目なコンドームの話を致しましょう。
Contents
どうして選手村でコンドームが配布されるの?
コンドームがどうして選手村で無料配布されているのでしょうか?
選手村は、昼も夜もとてもお盛んだというのはよく聞かれる話です。
例えばアトランタ五輪・射撃の金メダリスト、ラッセル・マークは、選手村は「世界でもっとも(男性ホルモンの)テストステロンに満ちた場所」と表現しています。
また、「プレスセンター(世界中の記者が集まる取材センター)のトイレにもコンドームが置かれている」という記者(さすが東スポ)証言もあります。
コンドームが誰にでも役立つのは理解できるでしょう。
ましてや五輪の選手村は、世界で最も筋肉を鍛えた人たちの集合体なので、各選手からのアドレナリンやテストステロンはダダ溢れ。
競技前は禁欲していても、自分の競技が終わればヤリたくなるのは人間の性というもの。
そこで国際オリンピック委員会(IOC)がコンドームを無料配布という粋な計らいをしている、と考えても不思議ではありません。
コンドームは事実、過去の五輪では大会期間中多く使用されていたようです。
しかし、実は無料配布はそんな選手たちのセックス事情だけを忖度しただけが目的ではありません。
このコンドームが無料配布されたのは1988年のソウル五輪が初めてで、その頃世界中に感染症として広がっていたのがHIV、エイズでした。
今だに完治する手段のないこのHIVですが、当時は致死率ほぼ100%の感染症として、世界中が大パニック状態。
その唯一の予防策がコンドームの使用だったという状況でした。
オリンピックはそんな生中出し文化を持つ世界中の人々が集まる一大イベント。
ここでHIV感染が発生しては一大事という危機感からコンドームが配布されるようになったわけです。
コンドームでキャンペーンなんて、日本ではあまりイメージはありませんね。
しかし欧米ではコンドームの使い方を学校の授業に取り入れている国も多く、ディルドを使って実技まで行なっているオランダのような国もあります。
世界的には性教育をオープンに行なっている国の方が多いのです。
コンドームは感染症との戦いから生まれた?
コンドームはHIVだけではなく、その他の感染症予防に効果があると、ピルが開発されるまで、実は大昔から世界中で利用されてきました。
そこでちょっとコンドームの歴史を紐解いてみましょう。
最初のコンドームはブタの膀胱?
コンドームが人類の歴史の中で最初に登場したのは、紀元前3000年のエジプト王朝時代で、ブタやヤギの膀胱が人類最初のコンドームだったと研究されています。
どんな形状なのかは不明ですが、きっと表面が凸凹で、ゴツゴツ硬い袋状なのでしょう。
それをちんこにかぶせておまんこに挿入すれば、Gスポットやポルチオなんかを強烈に刺激したはずです。
なのでこれは避妊用コンドームと言うよりは、プレイを楽しむペニスサックだったという性具説もあります。
そしてその理由は、ちんこが蚊に刺される事から守るためだったと研究されています。
蚊だと言って侮るなかれ。
当時も今もアフリカや中東の蚊と言えばハマダラ蚊で、そこから感染するのがマラリアです。
あのツタンカーメンもマラリアでやられ、昔は日本にもこの蚊はいて、平清盛も死因はマラリアだったと言われています。
コンドームとしてブタやヤギの膀胱を使う方法は、紀元前700年のローマ帝国時代でも使用されていて、この頃には性感染症予防としての効果も認められました。
そのため17世紀頃まで、ヨーロッパではブタやヤギの膀胱コンドームが利用されてきました。
感染症対策としてもそうですが、やっぱり避妊も重要ですよね。
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コンドームをつけてても・・・100%安心ではありません。
中国ではシルクが、日本ではまさかのアレが?
コンドームを人類で初めて使用したのはエジプト、ヨーロッパの人々でしたが、アジアではやはり中国が最初に考案していたようです。
しかも絹だけではゴワゴワしていたのか、そこにオイルを垂らしてヌルヌルにしていたと。
いやあローションプレイが中国で行われていたなんて知りませんでした。
コンドームらしきものが日本でお目見えしたのは13世紀の頃、鎌倉幕府の時代でした。
ただし、ブタの膀胱やオイル付きシルクペーパーのような柔らかなものではなく、亀の甲羅が使われていたようです。
まったく想像つきませんがこれはマジな話で、まさに亀頭に亀の甲羅をかぶせていたらしい。
その後水牛のツノなんかも使われていたようですが、いずれにせよ日本の男女は今も昔もお硬いのがお好きだったような。
日本で初めての遊郭は大阪道頓堀川の北側だったそうで、その制度を家康が引き継ぎ、江戸で吉原遊郭が誕生していきました。
今のコンドームの原型はイタリアから
コンドームの歴史の中で、今のようなちんこ全体を覆い、根元でキュキュっと縛って漏れなくする原型を作ったのは、14世紀イタリアで活躍したガブリエレ・ファロッピオという解剖学者でした。
当時イタリアやヨーロッパでは、コロンブスがアメリカ大陸の発見と共に持ち帰ったと言われる感染症・梅毒が蔓延していました。
そして、それを使ったセックスによる梅毒の防止効果について、学術的に初めて効果を実証したと言われています。
そのため当時も今も性病の権威として歴史に名を残していますが、麻でできたコンドームは全然気持ちよくなかったようで、この麻製コンドームはほとんど普及しませんでした。
コンドームの原型を改良し、麻の代わりに動物の皮や腸を使ったコンドームは、その後江戸時代に日本でも持ち込まれました。
「閨中女悦笑道具」というなんとも艶かしいアダルトグッズとして記録されています。
コンドームという名前も「ゴム」も謎?
コンドームという名前は、イギリス国王チャールズ2世の従侍医だったコントンの名前に由来していると言われています。
なにせこのチャールズ2世は大の好色好きで、貴族であれ庶民であれ、女性であれば権力にものを言わせてヤリ放題だったそうな。
おかげでわかっっているだけで14人、実際にはもっと多くの子を成してたようで、王位継承問題が大混乱。
見かねたコントン医師が、セックスは止められなくても、精子は止めようと献上したもようです。
コンドームはコントンから、というこの説。
しかし実はこのチャールズ2世側近にコントンという名の人物の記録はありません。
しかも牛の腸をちんこにかぶせるというのはこの時代より100年も前からあったようで、結局コンドームの名前の由来、実は今だに謎なんですよね。
コンドームの謎と言えばもう一つ。
タイヤでお馴染みのグッドイヤー社がゴムの工業化に成功した1844年以降であるのは間違いありませんが、なにせ秘め事のために使うアイテムなので、その製法も秘め事だったというわけです。
ちんこ、というのは世界で崇拝の対象にもなってきたのを、ご存知でしょうか?
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日本にも有名な神社ありますよね。
東京五輪ではまさかのデザインが?
こうして謎多く誕生したコンドームが日本で作られるようになったのは、明治の後半。
薬局屋のオヤジと風船屋のオヤジがプロジェクトXを組み、苦労を重ねて開発した「ハート美人」という商品が最初です。
1個22円くらいの激安商品なので、きっとラブホなんかに置かれているんじゃないでしょうか。
今度チェックしてみてください。
コンドームがオリンピックに最初に登場したソウル五輪では、その配布数は約9000個で、大会関係者1人に1個の割合でした。
しかしその数は大会ごとに増えていき、前回のリオ五輪では45マンコが配布されています。
これは当時ブラジルでは、ジカ熱という感染症が流行っていたためと説明されています。
ただし、ジカ熱がセックスで感染するというデータはなく、これはちょっとこじつけのような気がします。
なにせブラジルはマジでセックスビジネスが合法化されていて、街に出ればお手軽にプレイでき、カーニバルの夜は無礼講三昧なお国がらですから。
そして今回の東京オリンピック。
日本のコンドームの品質の良さ(薄さ、丈夫さ、気持良さ)はすでに広く知られていて、大会関係者の中にはその配布を楽しみにしていた人も多かったようです。
もちろんオカモトやサガミも力を入れて新商品開発を行なってきました。
それはさておき、オカモトではコンドームの表面に感染防止効果のあるジェルをコーティングした「ゼロゼロスリービバジェル」を開発し、これを世界に広めたいと思っていたようです。
果たして、今回は大会終了後に配布となった日本のコンドーム。
もう世界中で使われてしまったかなあ。
ということで、今回はちょっと真面目なコンドームのお話でした。
コンドームは配られたからと言ってそれを使ったらいいのかというワケでは・・・ないんですよ。
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